消えることのない呪い(・へ・)ASD特性その⑤〜高い記憶力とフラッシュバック〜

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こんにちは(^o^)
最近発達障害と診断された自称精神世界の住人ハルっちです☆

消えることのない呪い(・へ・)ASD特性その⑤〜高い記憶力とフラッシュバック〜

ボクは自閉症スペクトラム(ASD)という発達障害があります。
その特性の一つで記憶力が人よりも高い。

記憶力が高いといえば聞こえは良いですが、ASDタイプにとってこの記憶性能はもろはのつるぎです。

ボクが生きていく上で絶対に必要な能力なのですが、それと同時に毒としても作用してしまいます。

記憶能力は高い。でも人の顔は覚えれない。

ASDタイプは記憶力が高いと言われています。

ボクもそうなのですが、特に昔の出来事や人との会話の内容などが鮮明に残っていることが多く、その時の風景や感覚まで事細かに記憶している場合も多い。

逆に、社交性に難があるASDタイプは人の顔と名前を覚えるのは苦手だったりするのではないでしょうか?

これはボクの推測です。

ボクのようなASDタイプは、リアルタイムな思考が難しく、ランダム性が高い人との会話そのものが困難です。だから過去の記憶を基準にして人と会話しています。

「ありがとう」と言われて即座に「どういたしまして」とボクが答えられる理由は、それがベターな回答だと記憶しているからです。

女性から「のと乾かない?」って質問は、休憩したいというサインだとボクは知っています。それは、以前に失敗したという経験があるからです。(昔、その質問に「いや。乾いてないよ」って答えてケンカになった経験がある。)

つまり、頭に残っている記憶という情報が多ければ多いほど人とのコミュケーションがスムーズにできるようになる。逆に情報が少なければ会話は噛み合わなくなったり、間違った回答をして問題を起こすことになるということてす。

このことから、リアルタイムな思考が苦手なASDタイプが、その弱点を補うためのツールとして長期の記憶能力が発達しているのではないかと推測できます。

では何故、この記憶性能の良さが逆に仇となってしまうのかの説明をします。

10年とか20年前とかの古い記憶も結構残っているのですが、当然すべての記憶が残っているわけではありません。年月が経つとやっぱり薄れて色褪せていきます。
特に、昨日の仕事内容や昼に食べたものなど重要度の低い記憶はサクッと忘れてしまいます。ボクの弱点を補うツールにはならない無駄な情報だから一瞬で消える。

でも、ネガティブな記憶だけは強く残っている。

すごく恥ずかしかった出来事やショッキングな事件、痛みや苦しみや怒りの感情を伴うような強い記憶はまず消えることがなくずっと残っている。
消えることなく残っているのはまだ良いのですが、問題はその記憶がなにかのきっかけで予期せず蘇ってくるということです。

「あんなことがあったよね〜…あのときはマジで辛かったよね〜(*´ω`*)」みたいな感じでは無い。

今まさに現在進行系で起きている問題かのような記憶の復活の仕方をするんです。出来事だけを思い出すのではなくて、事細かに記憶されているその時の苦しみや痛みまで鮮明に復活してしまう。

これをフラッシュバックというらしいです。

その時の苦しみを、今また同じように再体験してしまうため更に強い記憶として頭の中に定着させてしまう。

呪いのような悪循環に陥るわけですね。

実は、今日もフラッシュバックが起こっています。

それは朝、仕事に行くための車の運転中に起こりました。

10年も前に働いていた職場での、上司からの非論理的なハラスメントじみた罵倒を受け、当時なんの反論もできない自分の怯えと怒りを再体験してしまっていました。問題を解決しようと反論方法などを考えたりしても、実際はもう過去のことなので、もう対処することすら不可能で「悔しい」という感情が追加されたさらに高レベルなネガティブ記憶になってしまいました。

ハッ気付いたときには30分くらい経っていて、今の現在地が分からなくなるほど過集中していたようです。
おかげて、仕事始まる前から精神的に疲れ切ってしまっていました。

実際に、こんな辛いフラッシュバックはよく発生します。

ちなみに、ボクの一番古い記憶は、哺乳瓶を持って歩いていたので1歳くらいの時の記憶だと思います。

「記憶力が高い」言い換えれば、「記憶を消す能力が低い」だけ。

人とコンピュータを比べたとき、人の優れている点の一つとして「記憶を忘れることができる」というのを聞いたことがあります。

不要なデータを消すことでCPU効率を上げたりバグを起こさないように自動的に調整しているんですよね。「忘れる」のは人に与えられた必要な能力ということです。

でも、ボクは忘れることができません。

たぶんボクの脳は、ネガティブな記憶ほど必要性の高い情報だと認識しているからなのではないでしょうか?
冒頭でも言いましたが、過去の記憶をコミュケーションの糧としています。
そこで、今後また同じようなネガティブな体験をしないようにするための情報として保存しているのかもしれません。

「犬に噛まれたら痛い」という情報がなければ、また不用意に犬に近づいて噛まれてしまうかもしれませんからね。

ある意味防御性能で脳の機能としては正しいのかもしれませんが、ボクの精神にはすごい負荷がかかってしまう。

楽しい記憶は薄れていって、ケンカした記憶は強く残り続ける。ヒドい話です。

ボクは人と親密になって距離が近くなればなるほどストレスが強くなって揉め事が増えていきます。それはもしかしたらこの記憶力とフラッシュバックが原因なのかもしれません。

フラッシュバック対策は1つだけ

記憶力の高さを下げることはできません。諦めましょう。

ただしボクの経験上、フラッシュバックを起こさないようにする対処方法は一つだけあります。

それは、
他の何かに過集中することです。

本や映画、ゲームなど何でもいいのでASD得意の過集中しているときはまず間違いなくフラッシュバックが起こることはありません。

対策のために手軽にスマホゲームかなんかにドハマリしておくのもいいかもしれませんね。ボクはソリティアで何時間も逃避していた時期もあります。

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