地味な割に破壊力抜群(゚д゚)!ASD特性その⑥〜あいさつができない〜

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こんにちは(^o^)
発達障害を抱える自称異世界の住人はるっちです!

ボクはASD気質の強い発達障害を持っていて、他者から理解できない不思議な問題をたくさん抱えています。

その中から今回はASDにとっての「あいさつ」について解説しようと思います。

地味な割に破壊力抜群(゚д゚)!ASD特性その⑥〜あいさつができない〜

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ボクはあいさつができません

ASDタイプがあいさつができないというのは結構あるあるらしい。それを知ってボクも少し安心しました。

その意味の通り、ボクが挨拶できないことで困っています。……周りの人がね。ボクは全く困ってないです。

物理的に挨拶する能力がないというわけではなく、したくないといったほうが正しい。これで家族とケンカになることも多々ありました。

妻に「帰って来たときくらいただいまって言って」って何度か言われたけどそれは拒否します。
「なんで」って聞き返すと「家に帰ってきてるかどうか分からなくて、驚かされることがあるから」らしい。
だから、ボクが家に帰ってきてるかがすぐ分かるようにリビングに目印を置くことで解決しようとしました。
妻はそれが気に入らないらしくケンカになります。

そんなことなるくらいなら挨拶くらいちゃんとしろよっ!」って怒られそうですが……(^_^;
その気持ちはよく分かります。でもASDのボクにとってはどうしても挨拶ができない理由があるんです。

その理由とは、「プライベートで仕事なんてしたくない」です。

すいません(^_^;)意味分からないですよね。

順を追って説明します。

まず、挨拶といえば「おはよう」とか「いただきます」とかいろんな種類に別れていますが、ASDのボクにはそれとは違った種類分けがされています。

意味のある挨拶意味のない挨拶です。

そして、ボクがしたくない挨拶というのは後者。

毎朝、仕事場に到着したときにみんな無感情に発声している「おはよう」とか、家に帰える度に目の前に誰もいなくても言わなければならない「ただいま」などです。
その言葉自体にほとんど意味を持たない、ただ惰性で存在確認のためだけに使っている挨拶ですよね。

逆に、初対面の人に「はじめまして」というような挨拶は抵抗なく言えます。第一印象を良くしてコミュケーションのハードルを下げるという目的があるから大丈夫なのです。

でも、ただ惰性の無意味な挨拶にはすごい抵抗感を感じています。

「挨拶しなさい。さすれば万事丸く収まるのです」という神様のような助言も理解できるのですが、ASDタイプにとってはそんな簡単な話ではありません。

誰でも、無意味なことにコストかけるのはイヤでしょう?

何の使い道もない美しくもないその辺に転がってるただの石ころを30万円出して買えますか?ということ。
リスクは異常に高い割に、リターンは限りなくゼロに近い行為。それがボクの認識する「あいさつ」です。

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ASDタイプが感じるあいさつのリスク

まず第一に、ASDタイプは社交性が乏しく人とのコミュケーションが苦手です。できることなら存在感を消して不用意に人と関わらないようにしたいと思っています。

そこで考えてみましょう。「あいさつ」をすることで起こる反応とは、人からの注目、人との対面、ヘタをすると存在を認識されたことで何か話しかけられるかもしれません。

ボクのようなASDタイプの特性上、これらの反応がとてつもなく恐ろしい
以前にも書きましたが、ただの世間話でも一生消えないトラウマレベルのストレスを受けてしまう可能性があるからです。爆弾を抱えているようなものなのです。

誰でもハイリスクな行為から逃げたいと思うのは当然でしょ?それがボクが「あいさつ」できない理由です。

消えることのない呪い(・へ・)ASD特性その⑤〜高い記憶力とフラッシュバック〜

もう一つ理由を上げるとすれば、

「あいさつ」のタイミングがよくわからない。

ASDタイプは、たった一つの挨拶をとっても、真面目に真摯に取り組まなければなりません。相手の機嫌を損ねないように、尚且つあまり自分に集中されないように……など無駄に多くの事を考えてしまう。その割に空気を読むのが苦手。

だから、
「今作業をしている人に声をかけて良いものか?」
「こっちを向いて、ボクが認識されてから挨拶したほうが良いのか?」
「この人、機嫌悪そうだから今は挨拶しないほうが良いのか?」
など頭をよぎるのですが、結局答えは見つからず、正しいあいさつのタイミングが掴めません。

ASDタイプにとって、ホントいらない悩みなんです。無駄な労力なんです。たったこれだけのことで精神がボロボロになってしまうことがあるくらいナイーブなんです。

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できる時とできない時

そして最後に、ボクが仕事先であいさつできる理由と家であいさつできない理由をお話します。

えっ!って思ったかもしれませんが、ボクは仕事先ではちゃんとあいさつするように心がけています。
と言っても、タイミングとかよくわからないので、

人と出会った時、顔だけをそちらに向けて視線は合わさず、「おは〜ざい〜す〜。…ざいま〜す。」みたいな敢えて空気読んでない適当なあいさつで乗り切ってます。

それはどうでもいいのですが、ボクが仕事先であいさつできている理由ですよね
ボクは仕事先のあいさつは業務のうちの1つだと思っています。

例えば、工場の流れ作業で箱を作るとします。それはホントはやりたくない作業です。そんで無感情に惰性で箱を作り続けるわけなのですが、その代わりに給料としてお金を貰える。

「あいさつ」もそれと同じ、毎朝出会った人に向かって「おはようございます」という業務を流れ作業しているのです。その作業の対価としてお金をもらえるからね。

でも、家ではできません。

それはボクにとって「あいさつ」とは仕事だからです。
一番落ち着けるはずの自分の家に帰ってきてまで仕事したくないんです。

仮に、ボクと妻が雇用関係だったとすれば仕事の一環としてあいさつできます。でも、自分の家族とはプライベートな関係だと思っていて、「あいさつ」などという他人行儀な言葉でパブリックな関係に陥りたく無い。

ボクは、親密でありたいと思っているからこそ家族には「あいさつ」できないのです。

たぶん誰にも理解できんよね…

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あとがき

ASDの思考は、定型発達者には想像もできない動をしています。

普通「ただいま」くらい言うのがあたりまえやろ〜って思われるのも重々理解できるのですが、その「あたりまえ」ができないのがASDという障害なのです。

傍から見れば、ただの「ガンコ者」「自己中」「アタマ固いヤツ」と映ってしまうのですが、ASDはASDなりに考えた苦しんだ結果そうなってしまうんですよね。

そういった意味でも多様性が認められる社会になればと心から思います(^^)

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