40歳過ぎて驚きの診断★どうやらボクは発達障害
こんにちはharuです。
今まで気づかなかったけど、どうやらボクは発達障害らしいです。
ボク自身が気づかなかったということよりも、今まで出会った多くの友達や職場の人たちの誰もが気づいていないことにビックリです。
ただ唯一、結婚して何年も経ってからのボクの妻だけは「どこか普通とは違う」とうすうす感づいていたようですが…。
「誰も気づいてない」
これってものすごい大問題だと思いませんか?
ボクは発達障害があるゆえ、周りの人たちの「あたりまえ」ができない。
HBの鉛筆をベキッとへし折ること、のようなレベルの誰にでもできるあたりまえのことがボクには難しかったりします。
あっ!ちなみにHBの鉛筆を~…というのはただの比喩の表現です(‘_’)
ボクにも鉛筆を両手でへし折るくらいの腕力はあります。たぶん…(‘ω’)
自分も含めて誰もが発達障害という概念がなければ、
職場の人からは、簡単な仕事もできない低能な人間とか、やる気がないヤツとか、ものすごく不本意な認識をされるわけですね。
そんな中での社会生活は、自分自身を無能な人間だと決めつけ、強い劣等感を抱えて生きることになるんです。
だからボクは、苦手な「あたりまえの仕事」を、人並みにできるように必死に訓練したり努力したり…
右利きの人が100倍くらいがんばったら、たぶん左手でも右手と同じようにキレイに字が書けるようになりますよね。
ボクは、そのくらい頑張らないと周りの人たちとバランスが取れないんです。
誰もが簡単にこなしてることをマネするのに、ものすごいエネルギーを使ってるんですよね。
当然、ココロにかかる負荷がハンパではない。
これは、職場でのことだけではなく、私生活でも同じように頭フル回転で対処しなければならない場面だらけなんです。
ボクはすぐに、MPを使い果たして魔法が使えなくなった魔法使いのようになります。
つまり、使い物にならない状態です。しかもMPの回復方法がわからない。
ドラクエならすでに詰んでます。
40年もこんな悪循環を繰り返して、
うつ状態になったり、自身を傷つけるような時期もあったり、
まぁ大変な人生でした。
生きづらいという言葉そのものでした。
過去形で書いてますけど、実は今もです(‘_’)
自分を、周りと同じような普通の人間だとボクは思っていたのだけれども、もし自分に障害があるって知ってたらもっとうまく対処できていたと思うし、辛いこともガマンし続けることはなかったのにね。
自閉症スペクトラムという障害
ボクが受けた診断は、自閉症スペクトラム(ASD)というらしいです。
自閉症という言葉にちょっと驚きはありますね。
どんな障害か?大雑把に言うと、人との付き合いに大きな問題を抱えているという障害。
・空気が読めない
・みんなの「普通」や「あたりまえ」がわからない
・些細な会話でも瞬時にリアクションできない
これらが社会生活を送るうえで特にネックとなるボクの障害の特徴でしょうか。
心療内科の医師からは障害というよりも、性格や特性という意味合いで認識したほうがよくて、その特性の傾向があるグレーゾーンなど、特性の度合いはひとそれぞれと言われました。
その中でもボクは、非常にその特性が強いらしいです。
例えば、
むかしの事ですが、女性とのデート中で一緒にショッピングモールを歩いているときに
相手の女性から「喉乾かない?」と聞かれました。
その質問に対してボクは「えっ!ぜんぜん乾いてないよ(^^♪」って答えました。
この返答、マジで酷いでしょ(‘ω’)?
当時のボクは、この会話のヤバさに全く気付いていませんでした。
この時彼女はボクのことを、「なんて心の冷たい人なんだろう」って思ってすごい不機嫌になってたらしいです。
ちなみにこの時彼女が不機嫌になってたことにも気づきませんでした。
え~と、
この会話、何が酷いのかがわからない方もいたりするのでしょうか?
もし、なぜ彼女が不機嫌になったのかわからない方がいるのなら、もしかしたらボクと同じ障害をもっているのかもしれませんね。
一般的に、人の言葉の裏には言葉の意味合い以上の「想い」が込められていて、その「想い」が、お互いテレパシーのように通じあっているようなんですよね。
だから、言葉で伝えなくても、相手が何がしたいのか?何がほしいのか? とかが分かり合えるみたいです。
そんな能力!ボクからしたら超能力としか思えない!
でも、実際はその超能力使える人間が普通らしいです。
あの時、
彼女の「喉乾かない?」っていう疑問文の裏にある本心は、
「喉乾いたから何か飲みたい」
「疲れたから休憩したい」
というものだったようです。
これに対する正解の回答は、
「ちょっと休憩しようか」とか
「何が飲みたい?」
などですね。
ちゃんと言葉で伝えてくれたら正解できるんです。
でも彼女からすると、疲れてるのに
休憩もさせてくれない自己中で冷たい男という印象に見えてしまったようです。
この失敗の経験から学び、
今後女性から「喉乾かない?」と質問されたら「ちょっと休憩しようか(‘_’)」と回答しようとボクの心の中にインプットされています。
ボクなはこのような言葉だけではなく行動や想いのすれ違いを何千何万回と繰り返しています。
だって空気が読めないからしょうがない。
明らかに一般的な思考ではないのは今になるとよくわかるんです。
でも不思議なのは、ボクの変な気質に誰も気づいていないということ。
ボクは自分のことなので変なのに気づかないのは当然なのですが、周りから見ていたら空気も読めない自己中な人間に見えて敬遠されそうな感じなんですけどね。
しかし実際は、ボクは大人になって所属した内のだいたいどこのコミュニティの中でも
間違いなく一番好感度の高い存在になります。
正確には、そのコミュニティの中で一番嫌われていない人間。
簡単に言うと
周りの人からは、ボクは空気を読んでいるし、比較的心地のいい会話もできて、笑って冗談も言い合えるごく普通の人に見えているわけなんです。
だから当然
「ボクは発達障害なんです」「コミュニケーション障害なんだ」ってカミングアウトしたところで誰も簡単には信じない。
どういうこと?めっちゃ矛盾してるやん!
って思うかもしれませんが、ちゃんと理由があります。
ボクは、さっき例に出した「あの時」のような失敗から学んだことや、
ほかの人達の会話の仕方や人との接し方なんかを観察して
知識として頭の中に詰め込んでいってます。
その知識とは、人を不快にしない言動や、質問に対する正しい回答です。
1,「〇〇じゃない?」と聞かれたら、「△△ですよ。」って返答する。
2,「今日は✕✕です」ということばには、「◇◇ですか?」ってリアクションする。
3,会話中に時計をみたら、話をきりあげる。
4,「また飲みに行きましょう」という言葉は社交辞令だと思うこと。
5,~~~
6,~~~
・
・
・
というような自分で思う最善であろう行動や言葉のルールが何十万個も頭の中に蓄積されていて、そのドデカい百科事典のようなルールブックに従って人と接しているんですよね。
つまり、このルールブックに従って行動すればある程度人から好感は得られるし、人を不快にさせない行動はできるということ。
逆に、このルールブックに記録されていない体験したことのないことが発生すると、ボクは対処できずに思考停止してしまったりするんですけどね…(‘ω’)
ボクは空気を読んでいるのではなくて、ルールブック通りに行動したら
空気を読めているように見えるという結果になってるだけだったんですね。
ともあれ、
ボクは些細な世間話であっても頭の中のドデカいルールブックで検索しながら会話しなければなりません。
これがかなり負荷がかかってると自覚があります。
コンピューターで例えるなら、
大規模なアプリケーションを実行するためにCPUやメモリーがフル稼働しているようなもの。
周りの人と正常な人付き合いをするために、水面下ではすごいことになってる。
世間話でも頭の中は全力フル稼働‼
これが冒頭でかいていた、ボクにとっての100倍の努力なんですよね。
最近は、年々容量が大きくなるルールブックに徐々にCPUの処理が追い付かなくなってきてるのも問題です。
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