こんにちは(^^)無自覚の発達障害で40年間生きてきたharuです。
ボクは自閉症スペクトラム(ASD)という障害があるのですが、最近そう診断されるまで全く気づきもしませんでした。
気づけなかったせいで、無理な努力をし続けたり劣等感を抱えながらさんざんストレスを溜め込んで生きてきました。
無知というのはホントに害でしかない。
それで最近は、自分のASD特性をひとまず言語化することで、普段の生活で起こる様々な問題解決のための資料にしようと思っています。
この投稿も、ボクの頭の中に言語化した情報として収めるための一つの手段として書いています。
ということで今回は、ASD特性のひとつ「マルチタスク」についての解説をします。
ASDの処理能力は一点集中型
マルチタスクでいろんな事を同時進行で処理できている人を見るとスゲー(゚∀゚)って思いますよね。
ボクも、そんなできる人間になりたくて、マルチタスクができるように訓練をよくしていたものです。
右手で文字を書きながら左手で本のページをめくる練習をしてみたり、ゲームをしながら本を読んでみたり、食事しながら喋る訓練などいろいろ……
そんな訓練の結果、今のボクはというとマルチタスクができている…ように見えるようになっています。
たぶんボクは傍から見ると、要領が良くいろんな仕事を同時にうまくこなしているような人間です。
それで、ポク自身もマルチタスクが得意な「できる人間だ」って思いこんでいましたが、実はこれ勘違いのようです。
マルチタスクというのは、PCでひとつの画面に複数のアプリケーションを開いて同時に処理をしていくような事を指します。
そしてマルチタスクが得意な人というのは、数個のアプリケーションだけじゃなく膨大なタスクを同時進行処理ができる人であったり、処理コストの高い難しい作業でも複数同時に実行できるような人ですよね。
例えばボクは、
職場のPCでプログラミングというかなり集中力が必要な作業をしながら、同僚からの電話対応や他の業務の確認作業、更にはソーシャルゲームのスタミナの効率消費や3時間おきの宝箱入手などの複数の作業を同時進行で処理していました。
無駄にバタバタしながらも、業務中はかなり高い集中力ですべてを完璧にこなせていました。
これってハイレベルなマルチタスク人間に見えますよね。
実際、ホント最近まではボクもマルチタスクができるタイプだと思っていました。…ASDの診断を受けるまてはねっ(^.^;
そういえば、前から不思議だと思ってた事があります。
それは、本当に簡単なマルチタスクができないからです。
ボクはなぜか、
電話とかで話を聞きながらメモることができません。
「相手の話を聞く」と「文字を書く」どちらもとても簡単な作業なんです。ボクが発達障害だから文字が書けないんじゃないかとかそんな話ではありません。
とにかく電話で電話番号を聞いてそれをメモに残すことが非常に困難なのです。
他の同僚がスラスラと聞きながら書いてるのがボクにとっては驚くべき才能に見えていました。
それでも仕事上、ボクが電話番号をメモしなければならない状況が多々あって、ボクはどうしていたかと言うと、
まず、11桁の数字の前の3桁は捨てます。なんとなくの音声記憶として頭の隅に残す程度。仮に、080と090の2択なので間違っていたとしても50%。かけ直して間違っていても修正が可能だからです。
でも、残りの4桁の数字2つは絶対に間違えてはいけません。1個でも間違えると修正がほぼ不可能だからですね。
相手がひとつ目の4桁の数字を喋った直後にゆっくり復唱しながら素早く文字に起こします。のこりの4桁も同じように書きます。
それで最後に、なんとなく記憶に残ってる090か080を書き込みます。間違ってる場合もたまにありましたが…
実は、復唱しながら書くのも簡単では無いですが…(^.^;これでギリなんとかなっていました。
他にも、ギターを弾きながら歌うことができないとか楽譜を読みながら楽器を弾くこと、音声として聞きながらの簡単な計算ができなかったりします。
これ、だいたい周りの人たちは簡単にこなしていることなんですよね。
そんなこんなで確信しました。ボクはマルチタスクモドキです。
マルチタスクモドキというのは説明すると、
同時進行しているように見えて、実は順番にタスクを開いて実行しているだけなんです。アプリを閉じて次のアプリを開く。そして次のアプリを開く前にまたアプリを閉じる。それを繰り返しているだけのただのシングルタスクです。
電話番号のメモに関しては、聞くタスクと書くタスクを交互に開いてなんとか凌いでいるということですね。
ボクが、マルチタスク人間に見えていたのは、訓練によってタスクの開閉があまりにも瞬間的に連続的にスムーズにできるようになっていたからのようですね(゚∀゚)
マルチタスクが苦手で発生する弊害
そんなボクでも、同時進行できることもあります。
例えば、
ボクは車を運転しながら助手席の人と会話できます。
これもマルチタスクのように思えますが少し違う。
ボクの場合、会話しているときは会話することだけに集中しています。
じゃあ車の運転はどうしてるのかというと…
驚くべきことにオートパイロット状態です。雨の日に傘を差して歩いているようなもの。傘を意識して持ち上げてる人なんて多分いないでしょ。
ASDタイプは一度会話に集中してしまうと、車の運転は完全に無意識下の動作となってしまうのです。
無意識でできる作業なら同時進行が可能みたいです。
と言っても、運転のオートパイロット状態はとても安全とは言えませんよね。運転中の危ない状況に直面したときの安全装置が条件反射のみとなっているのですから。
おまけに、よく道を間違える。
みなさんも、ASDタイプの人が運転している車の助手席に座るときはできるだけ話しかけないようにしましょうね(-.-;)
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