楽しいのに苦しい(゜-゜)ASD特性その② 〜感情と心は全く別のパラメーター〜

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楽しいのに苦しい(゜-゜)ASD特性その② 〜感情と心は全く別のパラメーター〜

こんにちは、最近まで気づかなかったけど、ASD歴40年のharuです(^^)

自閉症スペクトラム(ASD)は脳の機能障害で人とのコミュケーションが苦手な性質があります。今回は、その中でも誤解されやすい性質を紹介しようと思います。

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ASDタイプ本人が考える「感情と心は全く別のパラメーター」

空気が読めない・普通がわからない そのため人と意思疎通するのが難しい。それでも普通に社会生活を送ることが強制される社会で生きています。特にASDとしての自覚がなければ余計にハードルが上がります…。

空気が読めないかわりに、対面している人を観察し情報や知識を集める必要があり、集めた情報や知識をもとに正解のリアクションを導き出さなければならないからです。

そうしなければ、世間話程度の軽いコミュケーションもままならない。

ボクのようなASDタイプは些細な会話にも全力を注いでいて、水面下では頭フル回転の状態。

変なヤツって思われたくなくて、普通に見せようと必死で努力しています。

その分エネルギー消費がかなり高い。

だから、近くに人が居るだけで疲れてしまいます。

このようなことを聞くと、人間嫌いだ…と勘違いされがちです。友達にASDをカミングアウトしたりするとその友達はもう飲み会に誘ってくれなくなりそうで不安だったりします(゜-゜)

でも実は人間がキライなわけではなく、心のなかでは誰かと仲良くなりたいとか気の合う人たちとの飲み会に参加したいというような願望は普通にあるんです。

それと同時に、人と接すると疲れるしどんな事故が起こるか不安なので、できるだけ人との関わりを避けたいとも思っています。

人と仲良くしたい願望と人と関わりたくない願望は、水と油のように最悪な相性の願望です。共存できないこの矛盾した2つの願望がASD本人をかなり苦しめている原因になっています。

ボク自身も、ASDと発覚する以前はこの矛盾の謎にも気づくことなく、ただただ苦しんでいましが、最近はある考えに至ってまぁ納得。解決はできませんけどね(^.^;

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「感情」と「心」というのが全く別の作用をしているということ。

感情と心は連動してる?

楽しい嬉しいと言うような良い感情は心に良い作用をしている。とボクも思っていました。でも実際はそうではなく、ASDタイプにとっては楽しいのも心には毒となる。楽しいとか嬉しいとかも含めた感情の起伏すべてがストレスとなってしまうようです。

具体的にどういう状態かというと、

多くの人は仕事で精神的に疲れていたり嫌な出来事があってストレスがたまっているときほど、人に会って話したり遊びに行くことでストレスを軽減させようとしたりするのではないでしょうか?

例えば、「今日は大変だったから気晴らしにパーっと飲みにでも行こ〜っ!!」

面倒くさい上司に誘われるのが嫌なのはみんな同じでしょうが、仲の良い友達に誘われるなら良い気晴らしになるのではないでしょうか?

それはASDのボクも同じで、友達と遊んだり話したりすることはとても必要な事です。

でも問題なのは、友達と飲みに行ったり遊びに行ったりすることは楽しいけど、同じくらい精神力が削られていってストレスがたまっていくということ。

飲み会の最中は、心から楽しんでいたとしてもボクの知らないうちに裏側で何か悪いものが蓄積されていく。

ストレス発散のための飲み会で、逆にストレスをためてしまいます。ストレスの種類が変わっただけで結局何も解決していないって状態なのです。

これは飲み会だけに限ったことではなく、友達との会話から家族団らん、旅行やデートなど人と関わる事すべてで発生する現象です。

特に、物理的にも精神的にも近しい人と接するほど強いストレスとなってしまいます。仲良くなればなるほど自分を傷つけてしまう諸刃の剣ですね。

しかもこのストレスは自分の無意識下で起こっているため認知すらできていない。

楽しさや嬉しさを求めて、たくさん遊びに行っていっぱい話したりしている行動が、知らないうちに精神をズタズタにしていっしまう。

昔どこかで聞かされた、「一人でいてはダメ」「相談できる友達は必要だ」って決めつけがボクを苦しめていたような気がします。

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ASDタイプの唯一の幸せは「無風状態」

自分が、楽しいとか嬉しいとか悲しいとかって感情は理解できるけど、自分の精神状態を理解することは難しい。

最近は頭で理解するようにしていますが、ASDと診断を受けるまでは、謎のイライラや不安感の正体がまるで理解できなかったので対処することもできませんでした。

感情の起伏が毒となる

これはASD特性の本質をついているのではないかとボクは思ってます。

ASDの特徴で、ある1つことにだけものすごく集中したりこだわりが強がっだり…というのがあります。

ボクの分かりやすい例で言うと、

ゲームなどでレベルやステータスをカンストさせようと何十時間、何百時間も永遠と無駄にレベル上げの作業をしてしまったりする。

「無駄に」というのは自分でも理解してるし、そもそもゲーム内でレベル上げなんて地味な作業は面白くも楽しくもない。

カンストしたその後に何かの壮大な目的や欲求があるわけでもないし達成感も皆無。

ただただフィールドを歩いてザコ敵とエンカウントして狩る。それを無感情に繰り返すわけです。

学校から帰ってきて、寝る時間やご飯を食べる時間意外のほぼすべてを使ってレベル上げという作業をしていました。

他にも、同じ絵を何度も書き続けたり、ギターで同じフレーズをずっと引き続けたり、情報中毒ともとれるくらい本を読み漁り続けたり……。

ある意味ストイックともとれるこういった行動の裏には、無意識に安定感を求めた行動じゃないかと思っています。

少なくともそういった無駄な作業に集中しているときは、心に波風がたたない一番安定した状態なのですから。

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