生きづらい聴覚情報処理能力に頼った現代社会(‘ω’)視覚特化型ASDタイプのイタい会話テクニック

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こんにちは(^o^)

発達障害当事者のハルっち☆です。

ボクは自閉症スペクトラム(ASD)と言う発達障害です。生まれつき脳の機能に偏りがあって、その偏りが社会生活の障壁となってしまう障害です。

ザックリ言うと、人とのコミュケーションが苦手、こだわりが強く集中力が異常に高いというような特徴があります。

この特性のおかげで、ASDタイプには日常生活のハードルが非常に高く設定されてしまいます。それでも社会に適応しようと必死に頑張ってるのがボクたちASDのテクニックを紹介します。

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超危険な会話のテクニック

会話のテクニックと言ってもこれはマネしないほうがいい。どちらかというとマイナスです。

ASDタイプはリアルタイムな会話が苦手です。相手の質問を聞いた言葉を理解して解答するまでにものすごく時間がかかってしまうのです。

例えるなら、翻訳家。聴いた英語を頭の中で日本語に翻訳して返答を考えるというようなプロセスを毎回やってるのがASDなんです。

ものすごい時間と言っても3秒とか5秒かもしれません。「何も問題ないやん」って思うかもしれませんが、これを許さないのが現代社会です。

ごく簡単な質問へのリアクションに5秒もかかってしまえば「聴いてんの?」とか「なんで無視するの?」って更に恐ろしい質問が被せられる

そうです。ボク達は、相手の言葉に瞬間的にリアクションしなければならない社会で生きていて、それは定型発達者には簡単で当たり前の事。それができないからASDは障害と呼ばれているのです。

そんな社会で長年生き続けた結果、リアルタイムにリアクションするテクニックが身につきます。

秘技「理解する前に返事する」です。

ボクは、人の話を理解する前に瞬間的に「はい」とか「わかりました」と返答してしまいます。ヘタをすると、相手の言葉が全く聴き取れてもないのに返事してしまう。

無意識です。

過剰適応が起こっているんですよね。一般的な会話のリズムや返答のタイミングを無理矢理コピーしているのです。

これが日常です。

知らないほうが幸せ(゚∀゚)ASD特性その④〜マルチタスクが苦手〜

発達障害の子供を健常者として育てると‥‥

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結局、過剰適応に押し潰される

こういった過剰適応は、ASD本人に大きな歪を作って言ってしまいます。

理解してないことに返事してしまうのがどれだけバカげたことか誰でも理解できると思います。でも無意識になってしまったクセは簡単に辞めることができない。

ボクは、返事したあとに「何を指示されたのか?」「何を取りに行けばいいのか?」「誰にも連絡すればいいのか?」を必死に考えることになります。特に聞き取れてもないのに返事してしまった場合、相手の立場や状況から意図を推測して正解の行動を探し出さなければなりません。

こんなことを、毎日毎日何回も数え切れることなく永遠とやってます。

当然、失敗することも多い。少ない情報から人間の意図を完全に推測することなんて不可能です。だから全然違った的外れな行動を取ってしまうことも多い。

定型発達者から見ると「何してんねん?!」ってなりますよね。

そして、これにはもう一つASDタイプにとっての落とし穴があります。

「約束」です。

一度口にしたことは何が何でも実行しようとしてしまうのがASDタイプ。

相手の言葉を理解する前に、瞬間的に嫌な約束や不可能な指示を了承してしまうことも多い。

そうなると、嫌なことでも断れなくなってしまいますし、不可能を可能にしようと自分の身をボロボロにしてでも実行しようとしてしまいます。

ボクは、気づかないうちに自分のハードルを上げて、自分で勝手にボロボロになっていく破滅的なASDです。

これが過剰適応の恐ろしさですね。

たった一言で思考フリーズさせる言葉ヽ(`▽´)/ASD特性その③〜想定外のことに対処できない〜

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耳から入った情報の処理速度が極端に遅い

少し前に知能検査という検査を受けて初めて気づいたのですが、ボクはどうやら聴覚からの情報処理能力が低いようです。検査の結果は出でないけど検査を受けている段階で気づくくらい確実な自覚があります。

原因は多くのASDタイプが持つ特性の「視覚優位」と「マルチタスクが苦手」「一点超集中力」だと思います。

検査内容の一つで、小学低学年の四則演算の文章問題を口頭で出題されるというものがありました。

最初は簡単で、2つの数字の計算問題が、少しずつ複雑になって難易度が上がっていく。それでもボクは算数が得意教科で暗算も早い方だと自信があり、淡々と問題をこなしていきます。

しかし、あるタイミングを境に思考が真っ白になって全然計算ができなくなってしまいます。

そのタイミングとは、3つ目の数字が現れた瞬間です。そんなに複雑な数字の計算ではない。単純に数字が1つ増えただけ。

なぜそうなるかというと、計算してる間に読み上げられている言葉を聴き取ることができないからです。

今度は逆に、読み上げられている言葉に集中すると数字が覚えることができなくなり計算ができなくなってしまいます。

「聞く」「覚える」「計算する」の処理が同時にこなせない超シングルタスクなのです。

視覚から入った情報は、比較的スムーズに処理できるのに対して、その情報が聴覚から入るだけで処理が困難になる。

この特性は、学生時代には全く問題ありません。なぜなら、学校でのペーパーテストは視覚からの情報処理だからですよね。でも、一旦社会に出て仕事を始めると、ほぼ全ての指示は聴覚情報で飛んできます。

大人になるまで発達障害に気づけないケースが多いのも頷けますね。

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まずは認知することが重要

ASDタイプは、視覚や聴覚などの処理能力にバラつきが大きい。その処理能力のどこに特化しているのかを知ることはメチャメチャ大切なことだと実感しています。

ボクはたぶん視覚特化型なのですが、これを知らなければ自分だけが仕事の能力が低い理由も分からないし対策をする術もない。生まれ持った優位特性は鍛えようと思っても鍛えれるものではないことを知らなければ間違った選択をしてしまう。
芸術的なセンスがあってプロの陶芸家を目指すために、バットの素振り練習を必死にやってしまうようなもの。何やってるのか分からないですよね(‘ω’)

実際ボクも苦手な聴覚に頼った仕事を続けてしまったためものすごいダメージを負っていましたから。

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